プチ整形ブログ
シミが見える瞬間
これまでたくさんのシミを診てきました。最近思うことですが、初診でシミを診た時に、このシミは取れるシミかどうか、取れるとしたらどれを使うか、その経過はどんなふうか、などがはっきりとしたビジュアルなイメージとして、すぐにパッと浮かぶことがあります。
結果はそのイメージとほぼ同じです。
今までの経験から得た感覚がそうさせているのでしょうか。ただいつもではありません。
そうでないときには、順序立てて治療を考えていきます。そうすれば徐々に見えてきます。
シミでなくても他の治療でもそういうときがあります。
見える時というのはサッカーでいえば、相手のゴール前で相手ディフェンダーがいなくてぽっかり空いた様な瞬間でしょうか。
いつも見えるようになればいいのですが、まだ修行が必要です。
気がつけば、医者になって27年になります。
それでも、まだまだ多くの勉強が必要です。
限がありませんね。
「美しい表紙の本は、中身を読みたくなる」
世の中には星の数ほどと言ってよいくらい美容クリニックの広告があります。
最近はホームページが主流になりました。
その中身も、ちょっと興味のある方なら行こうかなと思ってしまうようなきれいな、ビジュアルな内容です。
そして、気になることですが、実際に行かれて感じたクリニックの印象はどうなのでしょうか。
当クリニックについて言えば、現在までに来られた方々全員に満足していただけたかと言うと、正直そうではないと思います。
私自身の技量の問題、限界 も当然あると思います。
その中で、イメージダウンにならないようにするにはどうしたらよいかを考え、私は今までの経験、教訓から今のやり方を続けていま す。
私は、私にとっても患者様にとってもという意味で、できるだけ等身大の治療をする事を心がけています。
治療はすべて良いことだけでなく、治療を受ける方にとって辛抱を要することもあります。
それもすべて説明した 上で治療方針を決めていくことです。
売り上げを重視して、事前のカウンセリングであまり説明をせずに施術を行なうようでは、後で大変に問題になる可能性が大きくなります。
たとえばレーザー治療は魔法ではありません。現実的な光エネルギーです。 その光エネルギーで可能な治療も限られていますし、アフターケアも必要です。その様な一連の流れです。
タイトルですが、「巴里のアメリカ人」というミュージカル映画の中で、ジーン・ケリー扮する主人公がヒロインに「美しい表紙の本は、中身を読みたくなる」というセリフを言います。
私も、表紙もですが、中身を見てすぐに閉じたくなるような本にならないように、がんばりたいと思います。
意欲と見えない壁
私は、初めて来られた患者様と対面しました時、その方のご相談の内容を聞くと同時に、その方のそれを良くしたいと思うエネルギーというか意欲というものを感じ取ろうとします。
これは、見るというより見えるといった感じですが、その方全体の雰囲気の中に出てきます。
この意欲、熱意の度合いによっても、治療方針が変わってきます。
とことん治したいという方でしたら、場合によっては手術まで説明することもありますが、そこまで治したいという気持ちが無いという場合は、むしろ軽めな治療などを主に説明することになります。
そして、割に多くの方が「意欲」とともに「見えない壁」も持ってこられます。
これは、美容外科に初めて来られたという方に多いと思います。
この壁は、治療についての不安や値段についての不安も含まれています。
「怪しげなクリニックだったらどうしよう」という気持ちですね。
そういう意味では当然かもしれません。
その壁を少しずつ溶かしていかないと良い治療はできないので、壁を薄くできるようにできるだけ説明をします。
その説明では、良いことだけを言うのではな く、たとえば「かさぶた」がどれくらいできるなどの辛抱を必要とする事についても話します。
いわゆる等身大の治療方針です。
また希望、要望もできるだけ具 体的に聞きます。
この説明の方針が、私の現時点での、今までの苦い経験も含めての集大成です。
どんな感じにしたいのですか?
最近、テレビで美容手術をした方をテーマにした番組が増えている様に思います。
テレビ番組の場合、一般に受けが良いようにするため、美容手術を受ける方の手術を受ける理由がかなり劇的であったり派手なケースが好まれていると思います。
ゲストの方々が「うわー」とか「ほー」とか感嘆符しか出てこない様なコメントになってしまう程の変貌です。
これらのケースはこれで構わないのでしょう。ご自身がテレビで映されても構わないと納得の上で出ておられるのですから。
しかし、同じ美容手術を受ける方々でも、普通クリニックに来られる場合は、かなり違うのではないでしょうか。
ピアスやシミ治療、レーザー脱毛などは友達に言ったという方はおられますが、美容手術では人に知られたくないという方がほとんどです。
表題の言葉は、二重まぶた希望で来られた方々に、私がお聞きする時の言葉です。
二重まぶた希望で来られる方は、多くの場合「自然な感じで」と言われます。
つまり自分の顔を極端には変えたくないのです。
来られる方の中には大きく変えたい方もおられますが、逆に周囲の目が気になってできないという場合もあります。
私は基本的に、その方の顔の特徴の延長線上で変えたいと思っています。
さりげなくいい感じにしたいというのと同じです。
テレビで見せているかなり変貌させる手術は、むしろ特別の場合です。それはそれで、ご本人の希望であれば問題はありませんが、通常の外来で行なっている施術内容とは違います。
私は極端にいえば、周囲からはすぐには気付かれずに、しばらくしてから「なんか感じが変わったかな?」と感じさせる程度を考えます。
例えば、フェースリフトの術後であれば、アゴのラインがスッキリするので「痩せた?」と聞かれる事が多いそうです。
テノールという高周波治療器でも同じです。
「さりげなく良くなっていく」というのを目標にしています。
学会での雑感
先月、横浜で美容外科学会があったので行ってきました。
今回は、私も座長を頼まれたこともあったので、診療を早めに終わってから参加しました。
私が学会で必ず顔を出すところは、商業展示場です。ここでは各業者が新製品を一斉に並べて競っております。顔見知りの業者との話から得る情報は非常に有意義です。
今回も新しい器械が出ており、まさに日進月歩の勢いです。
今年は、細いファイバーを皮下脂肪の中に挿入して、ダイオードレーザーの熱で脂肪を溶かすという方法をいくつかのメーカーが出しており、目立ちました。従来の脂肪吸引に比べて術後も稀などが少なくマイルドな感じです。今後の成績発表が期待されます。
もう一つ感じたことは、ある医療機器を使用しての経営効果についての報告が複数あったことでした。
やっぱり、経営については、多くのクリニックが今は苦しいと思っているのだなと思いました。
美容医療の器械は非常に高価ですから、新たな治療も開始したいと言っても、安易に買い換えたり、新たに購入したりというわけにもいかず、まあゆとりのあるクリニックもあるでしょうけど、(^_^;)・・・ どれが良いかは非常に迷うところです。
正直なところ、例えば肌を引き締める効果を持つ機器は複数ありますが、どの器械もある程度の効果があるのです。
今のご時世では、やはり景気の影響を美容医療業界も全体的に受けています。
そういう意味でも、早く景気が良くなってほしいですね。






